第162章

錬金工房そのものの設計は、ほかの工房と大差ない。ただ、アリシアの要望で建物はより高く、内部の各区画もゆったり広めに取られていた。加えて、手伝いに来た魔法使いたちが、工房で一般的に用いられる防護結界を一通り張り巡らせ、事故や侵入に備えている。

もちろん、アリシアの基準からすれば「まだ甘い」。けれど彼らに求めたのは、あくまで基礎をきっちり仕上げることだけだ。残る穴は――自分で塞げばいい。

工房の建設現場は、名目こそ工房でも、実態は工場と呼ぶべき生産区画が中心になっている。さらにアリシアは、食堂や商店、宿舎棟などの建設も指示していたが、それらは工房が完成してから着工する段取りだった。

しかも...

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